6才からできるリリアンで編み物遊び
リリアンって知っていますか?専用の道具を使ってひも状のものを編み上げる遊びです。地道な作業ながらも、完成した時の達成感や作業中の集中力も高まりそうです。
リリアンとは?
私は、リリアンは「細いヒモを編みあげて、ちょっと太めのヒモを編み上げる遊び」と思っていました。
調べてみたら「レーヨンを細く編み込んだ手芸用のひものこと」で、商標もあるのだそうです!大正12年に京都の糸職人がアメリカのものを真似て作ったのだそうです。ユリ(liy)+ヤーン(=糸/yarn)を組み合わせた言葉なんですって。
元々は糸の名称でしたが、その糸を使って編む手芸のことも「リリヤン」と呼ばれるようになったそうです。私が思っていた通り、遊びの名称でもあるのですね。ちなみにこの編み方は正式名称では「メリヤス編み」というそうです。一気にかっこよく感じますね。
リリアン始めます
昭和生まれの私が子供の頃、女の子は結構リリアンで遊んでいたという記憶があります。同い年の友人2人に聞いてみましたが、当然のように「やったことあるよ」と即答されました。
しかし私はやったことがありません。「ヒモを編んで、ヒモにする」という行為に目的を感じられなかったのもありますが、単純に細かい作業ができる気がしなかったというのが大きな理由だと思います。
ですが、最近友人がリリアンをやっていると話していて興味が出たので、挑戦してみることにしました!子供の遊びなんだから、大人の私なら簡単にできるはず!
リリアンはどこで買える?
始めると決めたものの、リリアンってどこに売っているのか?
友人が見せてくれた画像では「ダイソー」のリリアン糸が写っていました。まずはダイソーに売っていることは間違いない。
でも100均の道具は微妙に使いにくいものも多いので、まずは手芸屋さんに行ってみました。
手芸道具メーカー、クローバーのリリアン。店頭価格1100円!高い!
一般的なリリアンよりも本体が大きく、編みぐるみなども作れるようです。でも私は普通のリリアンが作ってみたいので、今回は却下。
ありました。店頭で150円程度だったと思います。
手芸屋でこちらを購入したものの、使い比べてみたくて結局ダイソーのリリアンも買いました。
手芸屋で購入したリリアン
まずは手芸屋で購入したリリアンを使ってみます。
「手芸セット」という名称で、「リリアン」という文字はありません。商標になっているからでしょうか?
何とも昭和感のあるパッケージです。
台東区にある「株式会社イトウ」というメーカーのものです。
リリアンの編み機、編み針、ピンクとブルーのリリアンがセットになっています。セットというだけあって、これだけですぐにリリアンを編めます。
作り方の説明は、糸の下に記載されています。糸を外さないと説明が見えません。
せっかくだから糸巻きに糸を巻いてみました。
リリアン初体験なので、この編み機を手にするのも初めてです。何となくなわとびの持ち手を思い出しました(昭和感)
覗き込んでみると、空洞です。それすらよく知らなかったよ。
付属の編み棒。
リリアンどころか、編み物自体やったことがありません。こんな頼りない棒が本当に活躍できるのか・・・
ネットで何となくの手順は見ていましたが、文章で読むと・・・ちんぷんかんぷんですね。パッケージでは「対象年齢6才以上」となっていますが、子供が挑戦する場合は作ったことのある大人がやり方を見せながら教えるのが一番わかりやすいと思います。
※細かい編み方の手順は他のサイトを見てもらうのがいいです。初心者には編み方を説明する余裕なんてないです・・・
まずは糸を垂らして、星型に糸を引っ掛ける・・・
もうこの時点からどれくらいの力で糸をかければいいのか、わかりません。垂らした糸がどんどん短くなってきます・・・
糸を一周させて、下にかかっている糸を上にする・・・
あれ、これ、三重に巻きつけてない??本当にこれであっているのか不安になりながら作業を進めていきます。
編み機の下の方に、それっぽいものが見えてきました。これなら編み方は多分合ってるハズ。
糸の残りが10cmくらいになったら、終了。
このまま外してはいけないことは調べて知っています!
編み方の説明を読むと・・・「さいごは糸を10cmくらいのこして5つの目に糸を通して引いてとめます。」
・・・なるほど、わからん。
適当にやって、糸を外しました。
210cmくらいのリリアン糸が、7cmくらいのリリアン編みになりました!あんなに頑張って、これっぽち!
とりあえずこの状態では完成とは言えないので、前後の糸を引いて完成させます。
編み始め部分。OK、これは簡単。
さて、問題は終わりの方ですよ。そっと引っ張って・・・
あ、壊れた!
あ、あぁー・・・私の30分以上の頑張りが次々とほどけて。。。
やはりきちんと終われていなかったのです(T_T)
「5つの目に糸を通す」。この表現がわかりにくいんですよ!(逆ギレ)
とりあえず編み方自体はわかったから、次はダイソーの編み機を使って挑戦してみます。
ダイソーで購入したリリアン
編み方自体はわかったので、今度はダイソーで購入したリリアンを使ってみます。
ダイソーのリリアンセットは、糸はセットになっていません!
最初糸が付いていないことに気付きませんでした(せっかち)。
糸はセットになっていないものの、ダイソーのリリアンセットには3種類の編み口が付属しています。太さの違う編み方ができるのが特徴です。
左側から細、中、太。
穴が小さいと細いリリアンができるようです。なるほど。
最初に使った手芸屋購入の編み口と比べてみると・・・
左:ダイソー
右:手芸屋
穴のサイズはほとんど変わりません。
別売りの糸セット。
私はパステルカラーセットを購入しましたが、ビビットカラーのセットもありました。
リリアン練習2回目の課題は、リリアンの編み方への慣れと、終わり方のマスター。さきほどほどけたリリアンで練習します。
2回目となると、最初よりもペースよくできるようになりました。
編み終わり。
リリアンの終わり方は付属説明書の文章からは理解できなかったので、ネットで検索しました。
できたー!!
文章のみで理解できなかったのですが、終わる時は余らせたヒモをすべての編み目に通します。
私が見たサイトでは極普通に編み棒のみで穴に通しているようでしたが、不器用な私はピンセットを使わないとできませんでした・・・。うん、でもこれで編み終わりもマスターできたので、本番に取り掛かれます。よかったー。
リリアンをやりやすくするコツ
リリアン経験、編み物経験ゼロで始めたリリアンですが、私的に感じたやりやすくなるコツをまとめてみます。
最初の部分はテープで留める
リリアンの編み始めは、ヒモを長めに垂らして始めます。
しかし私は糸を星型に引っ掛けている間に、垂らした糸がどんどん短くなってしまいました・・・。
ネットで「子供がやるときは垂らした糸をテープで留める」というのを見たので真似してみたのですが、一気にやりやすくなりました!編み始め部分が難しくてリリアンを断念しそうになるのを、テープひとつで解決できました!
仮止めには剥がしやすいマスキングテープがいいと思います。
道具を選ぶ
「弘法筆を選ばず」と言いますが、道具は選べるなら選んだ方がいいと思います。編みやすさが違います。
手芸屋で買ったリリアンと、ダイソーのリリアン2つでの比較ですが、手芸屋で購入したものの方が編みやすかったです。
ポイントは引っ掛ける部分の角度。手芸屋のものの方が角度が付いているので、糸が抜けにくいのです。ダイソーの本体にも角度は付いているのですが、比較すると真っ直ぐなので糸が抜けてしまうことが多々ありました。
糸が抜けにくいことで、編みにくいというストレスが軽減されると思います。
あと、編み棒。
左:ダイソー
右:手芸屋
編み棒の先端の写真です。写真で見るとわかりにくいのですが、手芸屋の編み棒の方が尖っています。子供に使わせるには不安かもしれませんが、尖っている方が糸を引っ掛けやすいです。
しかしダイソーの編み棒の方が本体が握りやすいジレンマ・・・
本格的・・・までいかなくても、それなりにリリアンで遊ぼうと思っているなら、編み棒も購入した方がやりやすいかと思います。
ピンセットも必須
私だけかもしれませんが・・・ピンセットがないと最後の締めができません・・・
編み棒でもできるハズなんだけど、ギリギリまで編みすぎてるのも原因かもしれません。でもヒモの端をピンセットで掴んで、一気に通した方がラクだと思うんだ。
締め方に時間がかかる人は、ピンセットを使ってみて欲しいと思います。
6才でもリリアンはできる?
手芸屋で購入したリリアンのセットには「対象年齢6才以上」と記載されていました。私の周りに6才の子がいないのではっきり言い切れませんが、6才でもリリアンができると思います。
リリアンは細かい、地味な作業の繰り返しです。だからこそ完成した時の達成感があると思います!編み棒は尖っているのでそこは注意が必要ですが、ハサミもほとんど使わないし、比較的安全にできる遊びだと私は思います。
最初と最後だけはちょっと難しいので、そこだけ大人が手伝ってあげればいいかなと思います。
完成したリリアンの使い方
リリアンで遊んだ経験のある友人らも「使い道がわからない」と言っていました。
そうなんですよ、リリアンは編むのは楽しいけど使い道がイマイチないんですよね!
調べてみたところ・・・
- ブレスレット
- ストラップ
などにできるそうです。
カチューシャに通してアレンジしたり、オシャレグッズとして使えるようですね。
最近では「ウールレター」というインテリアグッズとしてアレンジする人もいるみたいです。画像でウールレターを見ましたが、オシャレです!でも相当長く編まないといけないので、根気がいりそうですね。
リリアンはオシャレアイテムにアレンジできることがわかりましたが、私がリリアンを編み始めたきっかけは・・・
ぬいぐるみのマフラー!
友人が作っていると言ったのも、ぬいぐるみのマフラーでした。友人はマフラーの先にぽんぽんも付けていてとても可愛かったので、私もぽんぽん付けたいと思っています。
ちなみにこのぬいぐるみが付けているマフラーはボーダーです。ボーダーは別のリリアンを結ぶだけでできます。ひと手間かかりますが、個性が出せてかわいいと思います。
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